網膜の構造

2019/01/28

このコーナーでは、イナミ公式キャラクターeyenamix α(アイナミックス アルファ)がストックしている(=必死でかき集めた)使える営業ネタや、知っていて得すると思われる業界情報をお伝えしていきます。

皆様におきましてはすでにご存じの内容もあるかとは思いますが、復習の意味も兼ねて是非ご一読いただいた上、御社内で情報共有をしていただければありがたい限りです。

網膜の10層構造

網膜は10層構造となっている。神経網膜(9層)と網膜色素上皮から成り立っている。神経網膜は透明、網膜色素上皮はメラニン色素であり、脈絡幕の血管と重なりあい、赤褐色に見える。(人種によって色素の関係上異なる)

神経細胞

各層には、視細胞(錐体細胞と杆体細胞),双極細胞,水平細胞,アマクリン細胞,神経節細胞の5つの神経細胞が存在。

網膜は光を映像化し、脳に運ぶ役割を担っているが、詳しくは、光が層を透過(上図参照)し、視細胞(杆体・垂体)で電気信号に変換し、神経細胞(水平細胞、双極細胞、アマクリン細胞、神経節細胞)に伝達、更に視神経繊維層を通じて、視神経乳頭へ運ぶ役割となっている。(その後信号は視神経、脳の視覚野へと伝達される)

※各神経細胞(ニューロン)間には、隙間があるが、シナプス結合(化学結合)で、情報が伝達されている。

杆体と錐体細胞

光受容部(光を信号変換)である視細胞には、杆体細胞と錐体細胞がある。

錐体細胞

色や形を認識する細胞で、明るい場所で働く(明順応)。中心窩に主に存在し、周辺網膜にいくに従って、その密度は少なくなる。
錐体細胞には、波長特性の異なる3つの細胞が存在し、それぞれR錐体(赤系)、G錐体(緑系)、B錐体(青系)と呼び、それぞれの波長を感知し変換している。(光の3原色)

杆体細胞

明度を感知する細胞で、暗い場所で働く(暗順応)。周辺網膜に多く分布している。

黄斑部の中心窩

黄斑部は網膜が窪んでいる部分で、その厚さは0.05mmと薄い。色が黄色に見えることが、組織名の由来といわれている。
中心窩は、網膜の中で最もよく見える部分である理由は、中心窩に存在する視細胞は錐体のみであり、双極細胞層・神経節細胞層が周辺に押しやられて光の通過を邪魔しないようになってるためである。

※中心窩の視度は約30度と言われているが、サッカード現象という1秒間に5回ほど高速振動することで、約160度の視度が得られていると言われている。