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4keys to know us better 眼科医療の要を支える製品・サービスを生み出すイナミの4つの柱

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自分たちで使えないものだからこそ、学び続けます。 医療器具をつくる私たちのジレンマはそれを直接使用することができない、というところにあります。ではどうすればドクターをはじめとする医療現場を深く理解することができるのでしょうか。それは常に学び続けること、と私たちは考えます。イナミでは部署に関係なくすべての新入社員が眼の構造を覚えます。なので、私たちは全員眼の組織について図を描くことができます。より現場と接することが多い部署にはさらに段階を追った研修が義務付けられます。ただ一方的に習うだけでなく、個人個人が講師としてテーマを設定して講義を担当することもしばしば。そんな研修のひとつに、希望者のための「豚眼（食用の豚から摘出された眼球）」を使ったウェットラボ（実際の器官を用いて行う手技の練習）があります。はじめはちょっとびっくりしてしまいますが、人間とほぼ同じサイズと構造を持つ豚の眼で模擬手術を行うことで、手技や製品に対する理解が深まります。座学だけではわからない感覚を体験することで少しでもドクターに近づいていく。私たちは努力を惜しみません。そしてブタさん、どうもありがとう。

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アイデアをカタチにするプロの集団、それが私たちです。 ドクターのひらめき、医療現場の声など、よりよい製品をつくるためのアイデアは日々生まれています。しかし、それらはものづくりのプロが敏感にキャッチしなければただの思いつきで終わってしまいます。私たちはアイデアをカタチにするプロセスを知っています。医療現場の依頼によって年間300を超える特注製品を製造し、ご満足いただいているという実績がそれを証明しています。例えば瞼にある油分を分泌する腺の詰まりを治すための器具。マイボーム腺と呼ばれるこの腺は感染症などによって詰まってしまうことがあり、そのままにしておくと涙の表面に乾燥を防ぐ油層が形成されず、ドライアイの原因となることがあります。これまではピンセットで瞼を挟み、詰まりを押し出すことで改善させていましたが、この方法だと痛みが強く、また時間がかかりました。よりスムーズで痛みの少ない方法を、と考えられたドクターのアイデアを元に、私たちは２つのローラーが転がりながら詰まりをしぼり出す器具を開発しました。これにより、痛みと処置時間を軽減し、ちょうど絵の具を最後まで使い切るようにしっかりと詰まりを除去することができるようになりました。

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技術を継承させていくのもまた、私たちの使命です。 仲よさそうに犬と散歩をする2人ですが、実は彼らは師匠と弟子という間柄。この師匠は実に50年以上にわたり手術器具を作り続けている金属加工の超一級の匠なのです。幅広い製品ラインナップを持つイナミ、技術の内容も多岐にわたりますが、職人の指先の技はその中でもものづくりの根幹を担う重要なものです。眼科の手術器具は数ある診療科の器具においても最も繊細と言われており、ときに0.1ｍｍに満たない大きさの先端を加工する技術は並大抵のものではなく、当然機械任せにはできません。この世界に誇る技術力を持つ私たちは、これを次の世代に受け継がせることも担っていかなくてはいけません。イナミでは技術研修生制度を導入し、意欲あふれる若者に対し経験豊かな職人の元で有給修行をする機会を提供しています。数年がかりの修行を終えた研修生は厳正な技術試験を受けた後、晴れて製造ラインに入ることとなります。メーカーとして高い品質を維持することはもちろんですが、日本の技術を絶やさず、さらに盛り立てていくこともまた、私たちの社会に対する責任であると考えます。

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イナミの創業は1924年。戦前も戦後も知っています。 イナミは1924年（大正13年）に創業し、目薬を保管するビンにスポイトの機能を持たせた「イナミ式点眼瓶」の製造からその歴史をスタートさせました。この製品のヒットによりイナミはその後の発展の基礎を築きました。時は下って1940年中ごろ、太平洋戦争が終結し、アメリカから進駐軍がやってきました。各地に基地が作られると同時に、軍のための病院も建設されました。当時、アメリカはすでに世界最先端の医療技術を持っており、当然眼科においてもそれは同じでした。彼らは自国の高い水準の眼科医療を日本に持ち込んだのです。ところが、そうした新しい手術を行うための器具が不足していました。本国からの輸送を待つくらいならいっそ日本で製造することはできないか、と進駐軍は考え、当時すでに眼科手術器具製造のノウハウを持っていたイナミに白羽の矢が立ったのでした。これは私たちにとって最先端の医療に触れるこの上ない機会でした。そして当時の日本のトップドクターとも協力しながら、この一大プロジェクトを成功裏に終わらせることができました。こうした経験の積み重ねが、今日まで続く揺ぎない信頼を形作ってきたのです。

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