黄斑部の疾患と変視症

2018/12/25

このコーナーでは、イナミ公式キャラクターeyenamix α(アイナミックス アルファ)がストックしている(=必死でかき集めた)使える営業ネタや、知っていて得すると思われる業界情報をお伝えしていきます。

皆様におきましてはすでにご存じの内容もあるかとは思いますが、復習の意味も兼ねて是非ご一読いただいた上、御社内で情報共有をしていただければありがたい限りです。

後部硝子体剥離とは

① 硝子体は、硝子体皮質(膜)に覆われたゼリー状の組織です。硝子体膜は網膜と接しており、特に、黄斑部と強く癒着しています。
② 硝子体は加齢により、徐々に液化していき、体積が縮小していきます。
③ その際、後部の硝子体膜は前方に牽引され、網膜から剥がれていきます。これを後部硝子体剥離といいます。

黄斑部と硝子体皮質(膜)との癒着が強いと、後部硝子体剥離の際に引っ張り合いが起きる! 後部硝子体皮質(膜) VS 黄斑部(網膜)

黄斑円孔(後部硝子体皮質が勝つ)

黄斑前膜(黄斑部が勝つ)

加齢性黄斑変性症

加齢性黄斑変性症には、萎縮型と滲出型の2種類がある。

① 萎縮型

加齢により網膜色素上皮細胞に、老廃物が蓄積され栄養不足に陥ります。その結果、黄斑部が萎縮してしまう。

② 滲出型

黄斑部の廊下などの影響で、網膜に栄養を送る脈絡膜から新生血管が生え、黄斑部が腫れあがってしまう。

変視症を起こす。

上記のような疾患を患うと(フィルム)の中で最も重要な黄斑が「孔があく・腫れる・膜が張りシワができる」などして、視界が歪むなどの症状(変視症)が起きる。