涙器について

2017/07/25

このコーナーでは、イナミ公式キャラクターeyenamix α(アイナミックス アルファ)がストックしている(=必死でかき集めた)使える営業ネタや、知っていて得すると思われる業界情報をお伝えしていきます。

皆様におきましてはすでにご存じの内容もあるかとは思いますが、復習の意味も兼ねて是非ご一読いただいた上、御社内で情報共有をしていただければありがたい限りです。

涙の役割

涙の役割は主に下記の4点が挙げられます!

① 眼の表面を潤す。(乾燥防止効果)

② 角膜表面を滑らかにし、光の屈折をきれいにする。
(角膜表面は凹凸してるのできれいに屈折しない)

③ 角膜への栄養、酸素補給。
(角膜は無血管組織である為、栄養補給を要する)

④ 老廃物や汚れ、細菌を洗い流す。

涙の形成

① ムチン層の形成
結膜のゴブレット細胞より分泌される粘液。
涙の土台の役割を果たします。土台がないと、涙がこぼれ落ちてしまいます。

② 涙液層の形成
涙の主成分。涙腺より分泌されます。
瞼を閉じた際に、ポンプのように送られます。その際、既にあった古い涙液、油層は涙点から排出されます。

③ 油層の形成
マイボーム腺より分泌される油成分。
涙を覆い、蒸発を防ぐ役割を果たします。
瞼を開く際に、上下のマイボーム腺からサランラップを貼るように涙液を覆います。

涙の排出経路(涙道)

ポンプ作用により涙が形成されると、古い涙は下記の経路を辿って排出されます。この経路を「涙道」と言います。
※常に一定量の涙が角膜表面を覆うようになっています!

①涙点(上涙点、下涙点)
②涙小管(上涙小管、下涙小管)
③涙嚢
④鼻涙管
⑤鼻腔

涙の形成と涙の排出の仕組み

涙の形成と涙の排出の仕組みは、導涙機能とよばれ、分泌量と排出量が絶妙なバランスを保つようにコントロールしています。このバランスが何らかの原因により崩れると、ドライアイや流涙(涙がこぼれる)などの症状を引き起こします。

涙の分泌は2種類ある!!

① 基礎分泌
通常の分泌。まばたきのポンプ作用より形成される、眼の表面を潤す3層の涙を指します。

② 刺激性分泌
感情や物理的刺激から分泌される涙。3層ではなく、涙腺からのみ一気に分泌される。量が多く、涙点だけでは排出しきれず、下眼瞼や鼻涙管からあふれだす。