洗浄・消毒・滅菌の違い

2018/07/25

このコーナーでは、イナミ公式キャラクターeyenamix α(アイナミックス アルファ)がストックしている(=必死でかき集めた)使える営業ネタや、知っていて得すると思われる業界情報をお伝えしていきます。

皆様におきましてはすでにご存じの内容もあるかとは思いますが、復習の意味も兼ねて是非ご一読いただいた上、御社内で情報共有をしていただければありがたい限りです。

洗浄とは?

対象物からあらゆる異物(汚染・有機物など)を除去すること。
(表面に付着した汚れを洗い、すすぐなどして除去する工程)

消毒とは?

対象から細菌芽胞を除くすべて、または多数の病原微生物を除去すること。
(必ずしも微生物をすべて殺滅するものではない)

滅菌とは?

微生物を完全に除去、あるいは殺滅すること。
(無菌保障レベルとして10-6レベルが採用)

スポルディング分類とは?

医療器具は、その使用目的と部位に対する感染リスクのレベルに応じて、下記に分類されます。(スポルディング分類)

①クリティカル
②セミクリティカル
③ノンクリティカル

再生医療器材は、それぞれの分類に応じた処理を行うことが原則です。

●クリティカル器具は滅菌
●セミクリティカル器具は高水準消毒または中水準消毒以上
●ノンクリティカル器具は洗浄または低水準消毒以上

カテゴリ 定義 処理 対象機材の例
クリティカル 通常無菌の組織や血管に挿入されるもの 滅菌 手術器具、穿刺・縫合など観血的な処置に使用される器具 など
セミクリティカル 損傷の無い粘膜および創のある皮膚に接触するもの 高水準消毒
中水準消毒
アプラのチップ、麻酔器回路、スリーミラーレンズなど
ノンクリティカル 損傷の無い皮膚と接触するもの 洗浄 検眼鏡、
屈折検査用機器本体など